車検は、道路運送車両法という法令で定められているもので、「自動車検査登録制度」というのが正式名称となります。車の構造や装置の安全性や公害防止などが基準に適合していることを検査するもので、定期的に受けることが義務付けられています。
車検は、次の車検まで安全性などを保証するものではなく、あくまでも現在の状態で問題ないかどうかを検査する制度になります。

法定点検は、車を保安基準に適合するように維持することを、道路運送車両法第四十七条と四十八条で定めており、所有者に義務付けられています。
法定点検は、消耗した部品や劣化した部品の交換などを行い、車の故障やそれに伴う事故を未然に防ぐための定期的な点検を目的としており、エンジンやブレーキなど、それぞれに決められた56項目の検査を行います。

上記で説明している通り、車検は現在において安全基準を満たし道路を走る事ができる状態なのかを調べる検査、法定点検は、これから先に車が故障してしまうのを未然に防ぐための検査となります。

これらはいづれも法律上で義務となっており、きちんと受ける必要があります。ただし、車検には罰則がありますが、法定点検には罰則はありません。

車検シールは軽自動車と普通車で色が異なっています。これは管理機関が異なっている為となります。
軽自動車：軽自動車協会
軽自動車以外：運輸支局（陸運局）

車検シールを貼っていない場合、50万円以下の罰金が科せられます。

法定点検シールは「点検整備済ステッカー」といって、丸い形をしています。こちらは地方運輸局長の「認証」を受けた「認証工場」しか発行することができません。
認証を受けていない整備工場（未認証工場）は、法的に分解整備を行ってはいけない工場なのでブレーキの分解などができません。もしやってたら違法行為となります。その為、未認証工場ではこの点検整備済みステッカーを発行することはできません。

なお、「点検整備済ステッカー」は貼らなくても罰則などはありません。